| 第19回富嶽ビエンナーレ展 社会に同化していく自身の内面を、風化するカボチャに投影した作品『風蝕・南瓜G』は、第19回富嶽ビエンナーレ展大賞に輝いた。審査委員長の酒井忠康世田谷美術館長は「実にそれとない『南瓜』という対象を借り、難しいテーマを秘めたユーモアの形で表現している」と高く評価した。 |
![]() 授賞式での能島先生(右) |
![]() 「風蝕・南瓜G」 第19回富嶽ビエンナーレ展大賞(静岡新聞社・静岡放送蔵) |
![]() 「朝霧・洋梨」 |
![]() 「星夢発生装置」 |
![]() 「生命の樹」 |
![]() 「夜の対話」 |
1948年富山県に生まれる。(現在60歳)
金沢美術工芸大学卒業後、ルネッサンス期の画家ボッシュの幻想性に惹かれ船と汽車を乗り継ぎ二か月かけて渡欧。ベルギーのゲント美術館では「聖ヒエロニムス」の模写に取り組み、ゲント美術大学修復科で中世フランドル絵画の技法を習得。
その技法は独特で、平坦な板の上に、カルシウム塗料を漆塗りのように時間をかけて塗っては磨き10回ほど繰り返しやっと下地が構成される。それが終わると・・・・・(これ以上は企業秘密)
こうして世界でも数少ないフランドル絵画の継承者となる。
帰国後は、かつて北前船の問屋街として栄えた富山の港町のアトリエで制作活動を行う。フランドル絵画の技法、ボッシュの神秘性、蜃気楼で有名な富山の霧と水蒸気につつまれる気候風土等が融合され、能島芳史ならではの作品が生み出される。
幻想的ではあるが、どこかユーモラスで暖かい不思議な絵である。